習作

三月十六日土曜日

三月十六日土曜日

「日本はもうダメだな」 隣の席で若い男二人がそんな話をしながら笑っていた。彼らはどうして生きているのだろう。 王様は死んだ。 例えば、銀行家は作家に、作家は漁師に、漁師は芸術家に、芸術家は、ないと思うけど、銀行家になりたかったとする。銀行家は幸せな家庭を築き、孫に手を握られ、幸福の中で死を迎えようとしていた。ところが、...

漂泊の日々

漂泊の日々

1  僕は何が気に入らなかったのだろう?何がおかしいと感じていたのだろう。もうあまりよく思い出せなくなっていた。この部屋に引きこもって大学へ行かなくなってから数ヶ月が経ったが、僕はあの心底嫌気がさした日々から逃げ出して、どれだけ素敵な時間を送ってきたというのだろうか。実際は、起きて、食べて、寝ての繰り返し。昨日の記憶も...

ハッピースタンプ

ハッピースタンプ

ハッピースタンプ  刈谷信一が釈放された日は天気の良い土曜日で、迎えに来た母に連れて行かれたイオンモールは家族ずれでとても混み合っていた。フードコートで食べたステーキは硬くて筋張っていたので飲み込むのに苦労した。母が紙幣で支払いをすませるのを見て、信一は深い感慨を覚えた。あたりまえのように使える紙幣。立派なものだ。俺の...

窓の向こう側

窓の向こう側

makotoです。 この小説はももクロが好きな僕が、ももクロの初主演映画「幕が上がる」 を見た頃に書いたもので、幕が上がるのスピンオフのような感じです。 なので小説「幕が上がる」を知らないとなんだこれって感じかもしれませんし、 今読むとすごく恥ずかしいですね。 でも青春小説書きたいんだよなあ。 もっと恥ずかしげもなく青...

星の軌跡

星の軌跡

こんにちは、makotoです。 この小説は漫画「プラネテス」のパロディのようなものです。   これから新人賞に応募していない習作をこちらにのせていこうと思っています。 ただ、今のところ書いたものはほとんどなんらかの新人賞の結果待ち状態であまりのせるものがないという。 今書いているものも応募用の話だし。 なので...

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