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2018年を振り返る

もうすぐ2018年が終わりますね。

今年は何気にターニングポイントとなる1年だったかもしれません。

いろんなことが変わりました。

生活環境、仕事、これからやろうとすること。

恋をして、失恋して、出会い、別れ。

 

僕はアイドルが好きなのですが、

僕がライブに行っていたアイドル3つのうち

2つが解散して1つはメンバーが脱退しました。笑

オタク活動は今年でおしまいですね。

 

特に大きかったのは、ぷちぱすぽというアイドルが解散したこと。

僕はこのグループの千葉思佳さんのことが好きです。

ガチ恋ってやつですね。本当に好き。

 

僕は彼女に小説家になることを約束しました。

だから、ぷちぱすぽが解散した3月21日から僕は小説を本気で書き始めたのでした。

 

今思えば、いろんなことが、よかったなと思えます。

結婚しようと考えていた彼女に振られて死にかけたことも、

大学を辞めたことも、

思佳ちゃんに、会えなくなってしまったことも。

何もかもが、今の僕の背中を押してくれています。

夢へ向けて。

 

ようやく今、僕はとても自由な気持ちになれました。

自分がやりたいことをやることができる。

小説を書いて、旅をして、いろんな人に出会って、

いろんなものをこれから見て知っていきたいと思います。

 

生きることを楽しみたい。

そのためには楽をしていてはいけませんね。

生きねば。

 

とりあえず来年は海外旅行します!

タイとラオスとミャンマーにいく予定!

どうなることやら。

窓の向こう側

makotoです。

この小説はももクロが好きな僕が、ももクロの初主演映画「幕が上がる」

を見た頃に書いたもので、幕が上がるのスピンオフのような感じです。

なので小説「幕が上がる」を知らないとなんだこれって感じかもしれませんし、

今読むとすごく恥ずかしいですね。

でも青春小説書きたいんだよなあ。

もっと恥ずかしげもなく青春汁を絞り出したやつ。

 

とにかく「幕が上がる」はとてもいい映画だし、原作小説も

すごく好きなので、気になったらぜひ読んでみてください!

高校演劇の青春物語です。

窓の向こう側

 延々とトラックの周りを走り続けるグラウンドの男の子。そんなものを見続けて面白いのだろうか?もしかして、その陸上部の男の子のことが好きだったりするのか?それとも、ただやり場のない視線をそこに落としているだけなのだろうか。

 転校生の中西さんは、初日に窓際の席を割り当てられてから、ずっとそんな調子で窓の外を深刻そうな表情で見つめ続けていた。何を考えているのか全然わからない。しかも、その佇まいに、なぜだかわからないが不思議と醸し出されるオーラのようなものがあるのだ。だから、珍しい転校生に近づきたいクラスのみんなも、未だ声をかけられずにいる。ただ一人、アイツを除いて。

「なーかにーしさーん!一緒にごはん食べよ!」

 昼休み、授業中から忘我の表情でグラウンドを見つめ続けていた中西さんに、がるるがでっかい声で近づいていくのが見えた。あ、がるるっていうのはアイツのあだ名で、本当は西条美樹なんて綺麗な名前があるんだけれど、みんながそう呼ぶから、いつの間にか僕もそう呼ぶようになっていた。がるるは自分で「西条美樹なんて名前私には似合わないから」と笑っていたが、僕はそんなことないと思う。黙っていればがるるは結構美人なのだ。まあ、その黙っているっていうのがアイツにとってどれだけ難しいことかは、御察しの通りだが。

「亮平!早く行くぞ!」

「あ、おう!」

 どうしてがるるはあの中西さんの謎のバリアをものともせず話しかけられるのだろう。馬鹿だからあのバリアが見えないのだろうか?そういえばこの間も自転車で看板に突っ込んだとかいって額から流血して笑顔で登校してきたっけ。そんなことを思っていたら、浩介はもう教室の外だった。購買のパンは早く買いに行かないとクソみたいなやつしか残らないから、わりと怒り顔だ。

 三年生になって、受験を意識せずにはいられなくなった僕たちは、みんながみんな、ほんの少しずつイライラしているような気がする。自分の将来、夢、目標なんてものが明確な高校生なんて、ほんの一握りだ。僕も浩介もそれほど成績は悪くないし、志望大学は決まっていて、模試の結果も悩むほどではない。けれど、進路のことを具体的に考えれば考えるほど「それでいいのか?」という思いが強くなる。

 たぶん、もっとおもしろいものを期待しているんだと思う。もっと、刺激的で、予想ができない、ドラマティックな人生を。けれど、ちゃんと考えれば考えるほど、今後の人生が面白くなるようには思えない。安定はしているだろう。けれど、それだけだ。大学を卒業して、社会人になり、疲れて帰ってきては、お酒を飲んでテレビを見る。それも幸せだろう。けれど、それでいいのか?

 きっと、自分次第なんだろう。どんなところにでも、おもしろいと思えるようなものは見出せる、と思う。けれど、それには積極的にこの世界を生きようというエネルギーが必要で、そういったエネルギーの生み出し方は、今までの学校生活では教えらえていない。自分で見つけるしかないのだろう。そして、浩介も僕も、勉強はできても、そういった分野は苦手なんだ。

 そんなことを、昨日もスタバでひたすら話し合っていた。周りから見れば、何もやったことのない青臭いガキが、何を偉そうに語り合っているんだっていうところだっただろう。帰ってから客観視して、本気で赤面した。けれど、それは僕らの本音なんだ。ただ、そうやって恥ずかしげもなく話し合った結果、そんな僕らでも夢中になれるものが見つかった。

 それは、恋だ。

「で?ラインきけたの?」

「無理だろ、昨日の今日だし」

 カレーパンを頬張りながらため息をつくという器用な真似を見せる浩介。

「今絶対チャンスだと思うけどなー。まだ誰も中西さんのライン知らないんじゃないの?クラスのラインにもまだ入ってないってことは、小島もきけてないってことでしょ?アイツ委員長のくせにびびってやがんだな。やっぱただの内申書狙い野郎じゃダメだなー」

 僕は適当に同意しながら「がるるならきっともう知っているんだろうな」と思っていた。というか、浩介はがるるが中西さんにあんなに積極的に話しかけに行っていることに気づいていないのだろうか?

 気づいていないんだろうな。みんながみんな、受験、受験。自分のことで精一杯。なんせ、これからの人生のほとんどが、これから立ち向かう受験の合否で決まってしまう世の中なんだから。その枠から出られるのは、よほどの才能か行動力のある人たちだけ。いい意味でも悪い意味でも「普通」な僕たちの学校には、そんな特殊な奴はまずいない。

 いや、いなくもないか。そう、中西さんがいる。あの子だけは、受験という名のこの戦争を、どこか冷めた目で見ているような気がする。彼女のあの、我関せずといったような表情を見ていると、みんなと同じように生きるしかない自分が恥ずかしくなってくるのだ。自分たちは意味のない、馬鹿らしいことに精を出しているような気になってくる。中西さんは、いったい何者なのだろうか?

 浩介は、僕が中西さんに一目惚れしたと思っている。けれど、逆だ。僕は彼女の、普通の人たちの流れには無関心といったような態度が気にくわない。彼女は自分の中に、確信めいたものでも持っているのだろうか?そしてそれは、この世界が評価してくれるようなものとして、示すことができるのだろうか?

「あ、橋爪さんがいる」

 浩介の声に顔を上げると、隣のクラスの橋爪裕子と、誰だっけ、確か、高橋とかいう子がうちのクラスに来ていた。どうやら彼女たちはがるるに連れられて中西さんとお弁当を食べに来たみたいだ。けれど、橋爪さんはあまり乗り気じゃなさそうに見える。まあ、がるるは大雑把で強引だからな。そういえば、どうしてがるるが橋爪さんなんかと仲が良いんだっけか。ああ、そうだ、確かがるるも演劇部だったっけ。そういえば、中西さんは演劇部の強豪校から来たとか、前にがるるがはしゃいでた気もする。ということは、中西さんは女優なのか?それにしてもがるるは毎日めげずによくあの中西さんに突っ込んでいけるもんだ。昨日も弁当食べ終わったらすぐ図書館に行くってことで追い払われていたのに。

「やっぱかわいいよなー、好きな人とかいんのかな?」

 浩介は橋爪さんがかなりタイプらしく、一年生の時からずっと彼女のことばかり言っている。ずっと同じクラスになることを切望していたけれど、結局その願いが叶うことはなかった。二人の接触は、僕が覚えている限りでは一度だけ。体育祭のリレーで、浩介が彼女の前でこけた時だ。心配して優しい言葉をかける、というのが僕らの中での橋爪さん像だったのだが、彼女はなんと爆笑して「ナイス、がんばれ!」と親指を立てたのだ。それに対して浩介は満面の笑みで「はい!」と答え、彼女への想いをより一層強めたというのだから、僕にはよくわからん。

 それにしても、そうか、中西さんは女優になるのか。かわいいといえばかわいいし、確かに雰囲気はある。けれど、石原さとみみたいな華やかさがあるわけでもないし、スタイルが良いわけでもない。だとすると、相当演技力に自信があるのだろう。しかし、演技力なんて曖昧なものに高校生が自信なんか持てるのだろうか?普通の世界しか経験したことのない僕にはわからないのかもしれない。僕だって、小学生の時の夢にはサッカー選手とか書いていたけれど、そのときですらその姿をリアルに想像してその夢を信じきっていたわけではないのだ。サッカー選手って夢なら、プレーは周りと比較しやすいし、自分の位置も測りやすい。才能のある奴は自信をもってその道を進むことができるだろう。しかし演技力となると、自分の位置を正確に把握することは非常に困難なのではないか?僕の中で、ますます中西さんとの距離が広がったというか、リアリティーがなくなったというか、違和感が強まった。ただの馬鹿か、天才か。でも、そうじゃないと、夢なんか叶えられないのか。この世界のほとんどの人がそうであるように。僕なんて、自分の夢が何なのかすら、未だに分かっていないのだから。

 そんな風に事実確認もせず勝手に中西さんについていろいろと考えを巡らせ続けたまま、気がつけば夏休みがやってきて、僕は未だに浩介から中西さんのラインを聞くように促され続けていたが、案の定それは達成されていない。

 高校三年生の夏休みといえば、もちろん受験一色。夏期講習などでほとんど通常授業の時間割と同じくらい学校に通っている。それは、そんなある日のことだった。僕は昼間の空き時間、自習室以外でどこか静かに勉強できる場所を探していた。なんとなく、同じところで同じように目的もわからず勉強していることに息苦しさを感じ始めていたから。そして、美術室の前を通り過ぎたとき、その話が聞こえてきた。

「私だって、怖いよ」

 中西さんの声だった。教室の窓越しに見ると、演劇部の三年生が集まって何か話し合いをしていたみたいだ。

「だって、テストみたいに正解なんてないし、それを測る確かな指標すらないんだから。例えばさ、あそこ。陸上部の人たちが、ひたすらトラックの周りを走り続けている。何の迷いもなさそうな顔で。私、あれを見ててね、ああ、羨ましいなって、泣きそうになることがあるの。だって、彼らはその方法が正しいって知っていて、自分のやっていることに確信を持っているんだよ。確かに演劇にもさ、呼吸法とか、発声の仕方とか、正しくプラスになる訓練はあるけど、それだけじゃ何者にもなれないじゃん。自分で考えて、自分で見出して、そして、それを世間の人たちに認めさせなくちゃいけない。怖いよ。確信なんてないもん。それでも、やり続けるしかない。というか、演劇をやらなきゃ生きていけない、みたいなものになっちゃったんだから、仕方ないんだ。なんなんだろう、私、馬鹿なのかな?ごめん、なんか語っちゃった、橋爪さんの相談だったのに」

「いいよ、ありがとう。そうだよね。私も女優になりたいって思っていたけれど、自分がどれだけ本気でそう思っているのか確かめたことなかった。だから今、この進路でいいのか、迷っちゃってるんだよね。うん、ありがとう。私もそうだ、女優をしてなきゃ生きていけない、それくらいの覚悟じゃないと、この道は進めないんだよね」

 立ち聞きしてしまって悪いと思ったが、僕はこれほど真剣に人生を選択して生きている人たちを知らなかったから、そのまま聞き流すことができなかった。彼女たちに比べて、僕はどうだ?普通の人間なのに、変に意地を張ったりカッコつけたりして、普通と同じことをしていることが嫌だなんて思ったりして、なんて子供っぽいのだろう?顔が赤くなるのを感じ、僕は自習室へ引き返した。そう、普通に、みんなと同じ努力をして、その道から外れないようにしておかないと。僕みたいな、何も生み出せない人間は。

 あれからいろいろ考えた。自分の将来、夢、望み。わからないんだ。どうやって探しに行けばいいかすらわからない。だからダメなんだろう。あと、中西さんのことも考えた。初めはどこか現実味のない特別な子だと思っていたけれど、あの日聞いてしまった話からすると、彼女もやっぱり僕と同じ人間で、同じ世界で同じように悩み、それでも夢を信じて行動している子なんだって。自分のダメさ加減にイライラする。どうすれば変われるのだろう。わからない。変わりたいのか?そう、僕は変わりたいんだ。何かを大きく変えたい。もっと生き生きと、積極的にこの世界を生きたいんだ。

 そして、夏休みが終わり、二学期が始まってしばらくしてから、僕は決意を固めた。

「よし、いくぞ」

「お、おうよ」

 浩介もかなり緊張しているみたいだ。なんといっても、二年以上片思いしている橋爪さんがいるのだから。夏休み明けから、中西さんの雰囲気が突然明るくなった。そして、演劇部の四人がうちのクラスで机をくっつけて弁当を食べるようになっていた。僕たち二人は、そこに乗り込もうというのだ。

 弁当を持って近づくにつれ、鼓動がどんどん高まる。周りの目も気になるし、反応次第では明日学校来れるかどうかも正直怪しい。けれど、当たり前のように何事もなく流れ過ぎていくこの学校生活に、自分から干渉してやるんだ。機会を待ち続けるのはもうやめた。これからは、何かが見つかるまで、ぶつかり続けていこうと、男二人で手を握り合い、スタバで語り合ったのだ。おそらくその光景は、かなり気色悪かったことだろう。

「あの!」

「あー亮平じゃん、なになに?なんかあったの?」

 さすががるる、良い反応をしてくれた。

「俺たちも一緒に弁当食べていいですか!」

 僕たちはもう、やけくそになって、なぜか弁当を差し出しながら深く頭を下げた。どんな顔をされているのか、見るのが怖かったし、周りにどんな目で見られているのかも怖かった。けれど、よくわからない興奮とワクワクに包まれていて、もう、なるようになれって感じ。

「え!どういうこと?!そういうこと?え!なにか始まっちゃうの?受験だよ?これから私たち受験があるし、大会もあって!え!いいの?なにか始まっちゃっていいの?青い春とかいて青春みたいななんか甘酸っぱいものが漂ってきちゃう気がしちゃうんですけど!え?誰と誰?何が何だか!」

 ちらりと顔を上げると、突然のことに騒ぎ出すがるると、それをなだめる高橋さん。中西さんと橋爪さんは、そんながるるたちをみて笑っていた。と、中西さんと目があう。

「だめかな?」

「いいんじゃない?」

 な、なんだこの落ち着きは!こっちが拍子抜けするくらいの調子で、中西さんは微笑んだ。なんだろう、やっぱり彼女、この夏休みで何かが変わった気がする。余裕ができたというか、物腰が柔らかくなっていて、錯覚だろうか、体の輪郭すら、うっすらと輝いているような、そんな気までしてきた。「いいの!?」と騒ぎ立てるがるるのおかげで、なんだか僕は少し落ち着いてきて「ありがとう」くらい言えたのだが、チキンの浩介が「じゃあ明日からよろしくお願いします!」と頭を下げたので、小躍りしながら教室を飛び出していくことになった。

 ああ、楽しいな。うん、楽しい。自分が何を望んでこういった行動を起こしたのかもわからないし、この先どういう未来を歩みたいのかもわからない。でも、今この瞬間を楽しいと思えるのなら、あながち間違った行動は取っていないように思う。きっとこの先も、いろいろと迷って、間違えて、後悔するだろう。でも、今を楽しく生きるということを忘れなければ、そんなに間違った場所には行かない気がする。今はとりあえず、それでいいか。それにしても、明日が楽しみだ。こんな気分は、ずいぶん久しぶりな気がする。笑顔が止まらない。

END

星の軌跡

こんにちは、makotoです。

この小説は漫画「プラネテス」のパロディのようなものです。

 

これから新人賞に応募していない習作をこちらにのせていこうと思っています。

ただ、今のところ書いたものはほとんどなんらかの新人賞の結果待ち状態であまりのせるものがないという。

今書いているものも応募用の話だし。

なので結果が出る五月ごろから更新していくことになるかと思われます。

星の軌跡

「だって、好きなら何よりもまずそばにいないといけないと思う」

あの日、ロイはアリスに自分でそう言った。それは彼の今までの経験によって導き出された考えだった。ロイにとって誰かのことを好きになるというのは、何よりもその相手を優先するという意味で、彼は実際そのために大学を中退したことすらあった。そして船乗りとなり、宇宙を気ままに旅する生活を送るようになった彼は、もう自分が誰かを本気で好きになることはないのだろうと思っていた。しかしそれは間違いだった。

「信じていれば、距離は関係ないんじゃない?」

アリスはそう言った。しかし、彼女自身があまり人を信じられないというのだから、そんな言葉にどれほどの意味があるのかはわからなかった。それでもロイの心は喜びに満ち溢れていた。彼はその時まだ気がついていなかったが、まっすぐに目を覗き込んでくるその女性のことをどうしようもなく愛し始めていた。理由は彼にもわからなかった。アリスは、月面軌道上にある国際宇宙ステーションの管制塔で、ロイのような船乗りたちに指示を出していた。ロイは初めて彼女の指示を受けた時から、その声が好きだと思っていた。ユーモアに溢れた彼女とのやりとりは寄港の際の楽しみ、というよりも、もはやその声を聞くためにこのステーションに寄り道するようになっていたのかもしれない。しかし、ロイはしばらく拠点を火星に移すことが決まった。だから最後の記念にと思い、管制塔との会話の際に、冗談めかしてアリスを食事に誘ったのだった。しばしの無言の後、回線が切れた。しまった、と思ったが、まあいいか、とも思っていた。自分は遠くへ行くのだし。その時、プライベート回線から通信希望が届いた。ロイの胸は高鳴った。画面上で明滅する承認ボタンをゆっくりとタップする。聞こえてきたのは、愛しい彼女の声だった。

ロイが彼女について知っていることと言えば、その声が魅せる表情の豊かさと悪戯なユーモアだけだった。その日、待ち合わせの場所に現れた彼女をみて、彼は何故か強く胸が痛むのを感じた。アリスが今そこにいて、彼はその隣を歩いている。そのことが、悲しかった。ロイは宇宙を漂う根無し草の生活を続ける自分を強く恥じた。それは彼自身が憧れ望んだ職業だったのだが、今彼は、故郷を持つことに強い憧れを抱いていた。ある場所に生活の根を下ろし、大切な人々との繰り返される日々を愛する。そんな憧れに胸を焦がした。しかし、彼はもう選んでしまった。変えられるのだろうか?そして、変えたとして、自分がそれに満足し続けることができるのだろうか?そんなことを考え、結局彼は、自分が自分自身以上に大切にできる人はいないと思ってしまうのだった。

フォークを口に運ぶアリスを、ロイは惚けたように見つめていた。彼女が目の前にいる、そのことが、今という瞬間の現実感を奪い、ロイは夢を見ているように頭がはっきりとしなかった。

「ねえ、ちゃんと聞いてる?」
「ああ、聞いてるよ。何か、徴が欲しいんだろう?」

徴か、とアリスは彼の言葉を繰り返した。

「そうかもしれない。私は、それが私じゃなきゃいけない徴が欲しい。自分に自信がないから。そこにいてもいいんだってくらいじゃ不安。私がそこにいなくちゃいけないくらいのものがなきゃ、怖いのかもしれない」

ロイには「そうだね」と頷くことしかできなかった。彼に何が言えよう?目の前で笑い、悩み、目を見つめてくれる彼女に、自分が火星へ旅立つことすら言い出すことの出来ない彼に。火星行きは、ずいぶん前から彼が憧れていたことだった。ようやくそれが実現しようとした時に、彼はもう自分がそこへ行きたいとは思っていないことに気がついてしまったのだ。しかし、一度決めたことを今更取り消すわけにもいかない。そうだろうか?ロイにはもうわからなくなっていた。自分が本当に必要としていることは、一体何だったのだろうか。

アリスを居住区まで送り、ロイは自分の船がある無重力区へ向かった。今朝も医者からまた骨粗鬆症の初期段階であると警告を受けていたが、そうは言っても自分の船以外に眠る場所もないのだし仕方がなかった。シャワー室で体を流し、乾燥室で風に吹かれている間も、ロイは自分がいったい何をどうしようとしているのかさっぱりわからなかった。昨日まで、自分は航路を迷いなく選択していたはずだ。その先がたとえ間違いでも、それは自分だけの問題だった。壁を蹴り、仮眠室にたどり着くまでの等速直線運動で、ロイはついに気がついた。つまり、そういうことなのだ。彼はもう、自分の選択を自分自身だけのものだとは考えられなくなっていた。彼は、恋をしていた。どうしようもなく。

「火星に行く前に、もう一度会ってくれないか」

通信機の向こうでは、またもや無言が続いていた。ロイはモニタに映る国際宇宙ステーションの円環を見つめていた。遠心重力を生み出しながら回転するそれは、宇宙という深海に浮遊する海月のようだった。月面基地が近づいてきた。ロイの宇宙船は自動操縦に切り替わり、着陸態勢に入る。その時、ロイの耳はノイズを感じた。彼女が話し出すよりも前に。

「わかったわ。三日後の夜、こっちに来られる?でも、何時になるかわからないから」
「行くよ」

直後に月面からの通信が入り、ロイは自分が運んできたデブリ、いわゆる宇宙ゴミの積載量を正確に伝えた。彼の仕事はデブリの回収だった。つまり、ゴミ収集車のような仕事だ。人間の宇宙進出に伴い、宇宙空間の環境汚染は大きな問題となっていた。各国が打ち上げ放題の衛星の残骸や、事故で飛散した部品などが、時速数千キロにまで加速され、ステーションや宇宙船を襲う。そうなる前に、ロイたちのようなデブリ屋が宇宙ゴミを回収するのだが、それにしてもきりがない仕事でむなしくなることもあった。

「坊、火星へはいつ向かうんだね」

機体の点検をしていると、整備士のシゲルが推進剤で向きを変えて近づいてきた。もういい歳のくせにその身のこなしは船外活動のスペシャリストであるロイでも惚れ惚れするほど無駄がない。

「五日後です。じいさんともしばらくお別れですね」
「薄情なやつめ」

シゲルはロイの肩に手を置くと、つーっと船体の上部へ上がっていき、デブリにやられた装甲板を撫でた。ロイは宇宙服の中で苦笑を漏らし、ごめんなさいと呟いた。自分は、いろんな人に感謝しないといけない。それはわかっているのだが、うまくできなかった。ロイにはわからなかった。どこで笑っていても、いつも自分には居場所がないと思っていた。どんなことでも結局自分には関係のないことのように思えて仕方がなかった。おそらく、自分に居場所がないというのではなくて、自分自身というものが彼には存在しなかったのだろう。だからどんなことも他人事のようにしか感じることが出来ず、へらへらと笑って過ごしてしまう。

火星行きのための健康診断書を受け取りに月面基地の病院内を歩いていたロイは、突然後ろから抱きつかれてよろめいた。

「お兄さん!」
「スズちゃん、おはよう」

腰のあたりを振り返ると、小さなかわいらしい少女が怒ったような泣き顔をしていた。後ろからスズの姉であるアユハが「月面時間はもうすぐ夜だよ、おじさん」と言いながら歩いてきた。

「おじさんって言うな」
「お兄さん、火星に行っちゃうって、ほんとなの?」

ロイはしゃがみこんでスズと目線を合わせ、目に涙を溜める少女の頭を優しく撫でた。

「うん、ごめんな」
「やだ!」

首に抱きついてくるスズをそのまま抱き上げて立ち上がった。アユハが大人ぶって肩をすくめて見せるので、ロイは思わず笑ってしまう。ごめんな、ともう一度心の中で呟いた。もしかすると、スズとの別れが一番胸に痛いかもしれない。スズと出会ったのは、去年ロイが自暴自棄になっていた頃だった。トレーニングをサボっていたせいで骨粗鬆症気味になり、足を捻っただけで骨折して入院することになった。病室の入り口から頭だけ出してこちらを覗き込んでくる少女二人に向けて、ロイは昔日本の宇宙ステーションに滞在させてもらった時に習った折り紙で飛行機を作って飛ばしてやった。医療の進歩で骨折自体は数日で治ったのだが、彼の心が回復したのは、お兄さんと言って毎日駆け寄ってきてくれたスズの笑顔のおかげだった。数年後、もし帰ってきたとして、この小さな少女は自分のことを覚えているだろうか。自分はもしかすると、とても大切なものに気づかないまま日々を浪費しているのではないだろうか。いったい自分はどこへ行き、何を手に入れたいと望んでいるのだろう。

スズが泣き止むまで、ロイはアユハの手を引いてしばらく院内を散歩した。アユハは月面で一番評判のいい私立小学校への進学が決まったらしいが、そこの制服が気に入らないと拗ねていた。それから、エスカレーター式の中学に進めば、修学旅行で火星に行くという話もした。

「九年後かあ、遠いなあ」
「あっという間かもしれないよ、宇宙じゃ時間が歪むからね」
「お、さすが有名私立小学生。でも五歳児に言われてもなあ」
「ま、その頃ロイは本当におじさんになってるね」

最後まで生意気なアユハにロイは救われていた。胸の上でしゃっくりが止まらないスズのことを思うと、もう連れて行きたいくらいだった。しかし、彼女たちにはそれぞれの人生があり、それはまだ始まったばかりだった。輝かしい未来の卵を、自分のような人間が持ち去っていいはずがなかった。幸せになってほしい、と心から願った。星はいくらでもあったので、どうかこの願いだけは叶えてほしい。

泣き止んだスズとアユハにアイスを買ってあげ、三人は地球の見える窓辺に座った。青い星はやはりロイの心の故郷であった。しかし隣に座る二人は違った。彼女たちにとって、地球は行ってみたい場所に過ぎない。彼女たちの故郷は、この月面だった。月で生まれた少女たち。地球を知らず、海を知らず、青空も夕焼けも知らない。深淵のような黒い空間が生まれた時から彼女たちを包み込んでいて、人間の科学技術で保護された環境しか知らない。しかし、その笑顔はロイに地球から見た太陽を思い出させ、彼の心を温めた。彼女たちは自分たちの世界を愛していた。それなのに、地球で生まれたロイは、何かから逃れるように宇宙へ飛び出し、そこでも居場所を見つけられないと思い込み、もっと遠くへ行こうとしていた。

「スズちゃんに、これをあげる」

ロイはバッグから、貝殻でできたペンダントを取り出した。それは、彼が先月、デブリ回収の際に見つけたものだった。きっと、いつかの旅客機事故の遺留品なのだろう。そんなものを、と自分でも思ったが、何か地球にまつわるものを少女にプレゼントしたかった。かと言って、スケジュール的に地球に戻っている時間もなかったし、地球由来のものは月面では馬鹿らしくなるほど高い。スズの首にかけてあげると、少女はその貝を開いて見つめていた。それから姉に何かを尋ね、頷くと、自分でペンダントを外し、ロイに返した。

「いらないの?」
「お兄さんに持っててほしいの」

あ、ちょっと待って、と言って、スズは貝殻に口づけした。

「私たちの空は、願い事かけ放題だからね」

アユハがスズの頭を撫でながらそう言った。わけがわからないロイは、自分も貝殻を開いて見てみた。そこには「save you」と綴られていた。ロイは、涙が溢れることに逆らわなかった。誰かを守れなかったそのペンダントの想いを、自分なんかが受け取ってもいいのだろうか。しかし、スズの心は、この世で心から信じられるものだった。だから、自分はそれにすがろうと思った。そして、ロイは自分が探しているものに気がついた。自分は、そんなお守りがこの世界に欲しかったのだ。絶対に信じられるものが、欲しかった。それが今、目の前にいるのに、自分は彼女たちを置いて、遠くへ行こうとしている。何をしているのだろう。

少女たちと別れ、診断書を受け取って船室に戻ったロイは、二人からもらった折り紙の鶴を目の前に浮かせ、ぼんやりと考えた。自分は、アリスに何を求めようとしているのだろう。あの日、アリスと過ごした時間は、まるで幼馴染と再会したように心地よく、ずっとそばにいたいと思った。彼女の話す言葉から、彼女の優しさや賢さが溢れ出し、そのどれもをロイは尊敬した。アリスと一緒にいれば、自分も少しはいい人間になれそうな気がしたのだ。アリスは、まるでかわいいピエロのような女性だった。人の心が見えすぎるから、相手の望む自分を演じ、みんなを楽しませるエンターテイナーになることができた。そして、そのことを彼女自身も楽しんでいた。ロイは自分が鈍感でとろくさいと思っていたので、頭の回転の早い彼女に憧れた。それでも、彼女自身は、本当の自分を見つけてもらいたいと思っているのではないか。アリスと話しながら、ロイはそんなことを思い、自分ならそれができると思った。それはひどい思い上がりかもしれなかったが、アリスのそばで、アリスの全てを愛したいと、今の彼は思っていたのだった。それなのに、彼は火星に行く。どうしてなのだろう。

自分はいつも、与えられてばかりだ。折り鶴を眺めながら、ロイは唇をかんだ。いったい自分に、何ができるのだろう。みんな幸せになってほしい。しかし、どうすればいいのかわからなかった。自分はやっぱり、誰とも関わらない方がいいのだろうか。誰とも関わらず、独りで生き、独りで死んだ方が。違う。いろんな人の想いを、自分は感じているはずだ。知っているはずなんだ。愛を、感謝を。それなのに、どうして知らないふりをしようとするのだろう。何かを返せる自信がないからだろうか。こんなに遠くまで来て、いったい何をしているのだろう。

 

「たまたまなんじゃないの」

アリスは目を伏せてそう言った。

「たまたま私だっただけで、あなたは結局、誰でもよかったんじゃないのかって、思う」

そして、また彼は、何も言えることがないのだった。

「あなたの言うことを、信じたいとは思う。けれど、人間ってそんなにドラマチックに出来てないんじゃない?あなたは、どうして私を好きになったの?」

アリスは待った。彼女が待ってくれることに、ロイは胸を痛めた。だから、考えがまとまらなくても、言葉を紡ごうとした。「傲慢なことを言うと、僕は君を救いたいと思ったんだ」言いながら、違う、と思った。救われたいのは自分の方だ。

「救う?」
「君は、とても優しくて、素敵な人だと思う。けれど、誰かを信じきって何かをぶつけることが出来ないような気がしたんだ。僕は、ありのままの君を受け止めたいと思った」
「私のこと、何も知らないくせに」
「うん。だけど、君となら、僕は何かを信じられそうな気がしたんだ。僕はきっと、それが欲しくて、こんなところまで来たんだと思う。そして、これから火星にまで行ってしまうんだと思う。ねえ、君も同じものを探していたんじゃない?」

アリスはロイの目をまっすぐに見た。ロイは、今だけは目が揺れないでほしいと思った。全てを真実にしたい。どんなロマンチックなことでも、今ここでだけは夢でなく、現実であってほしい。

「絶対に信じられるものなんて、ないと思う」
「僕もそう思う。だから、君とそれをつくりたいんだ。見つけるんじゃなくて、いっしょに、それを生み出したいと思ったんだ。だから僕は火星に行く。君を愛し、信じているということを証明するために」

アリスは悲しそうに笑った。ロイも、自分がおかしなことを言っていることに気づいていた。それでも、それを信じたかった。

「私をあなたの傲慢な実験に使わないで。あなたはやっぱり、自分のことしか考えてないのね」
「……そうかもしれない。僕は結局、君を利用しようとしているに過ぎないのかもしれない。だから、誰とも関わるべきじゃないんだ。それでも、僕は弱いから、誰かを求めてしまう」
「ダメな人」
「自分でもそう思う」
「誰でもいいんだ」
「違う、君じゃないとダメだ」
「信じられない」
「君となら、絶対を信じられると、思ったんだよ」

宇宙みたいな沈黙が二人を包み込んだ。その中で、ロイは彼女の怒りと、悲しみと、そして愛を聴いていた。自分の言葉は間違っていた。救いたい、なんて、そんな言い方をするべきではなかった。そうじゃないんだ。今自分の胸の内にあるのは、何かもっと素敵なもののはずなのに、言葉にしてしまうと、それは陳腐で、傲慢で、嘘くさいものになってしまう。それが憎かった。できれば何も言いたくなかった。けれどそれでは、繋がることができない。そうだろうか?目を合わし、手を取って、抱きしめれば、全てが伝わるのではないか。わからない。自分はきっと、ずっと、怖がっているのだろう。誰かに理解されないことを。だからできるだけ、人と関わらないように、逃げ続けてきた。しかし理解など、本当に必要なのか?他人を完全に理解することなど不可能だ。それがわかっているのに、どうしてそんなものを求めてしまうのだろう。誤解され、歪められても、自分はここにいるではないか。きっと、そうだ、自分は、自分がどこにいるのかわからないから、そんな歪曲が怖いのだろう。地を離れ、わけもなく自ら遠くを目指したのに、地に足をついていない不安に飲まれそうになっている。還る場所が欲しかった。この宇宙の中で、見上げればいつもそこにある、不動の太陽のような。そんな神様みたいなものを誰かに求めるのは、やはり許されないことなのだろうか。違う、そんなものではないのだ。思考に歪められてはいけない。自分の心が感じているのは、ただ彼女を求める、その笑顔を、その幸福を共に感じたいと願う、そんな、意図のない想いのはずなのに。考えるほど、真実から遠ざかる。理由付けできるようなものではないのに。心の声は、現実という名の批評に耐えられなくなる。それでも、ここにあるものは、本当なんだと、叫びたかった。

「ごめん、僕の言ったことは、間違いだった」
「間違い?」
「君を救いたいとか、利用しようとしているとか、なんだかんだわけのわからないことを言ったけど、そうじゃない」

アリスの大きな瞳だけを見て、ロイは言葉を続けた。

「僕はただ、どうしようもなく、君が好きなんだ。一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に怖がりながら、一緒に生きたいんだ。理由は、わからない。きっと、そんなものないんだと思う。ただ、どうしようもなく、僕の心が君を求めているんだ。どうして君なのか、それもわからない。この想いは、僕に制御できるものではないんだ。確かに、僕は君のことを何も知らないかもしれない。でも、そんなこと問題じゃないんだよ。それは理解や、時間を越えたものなんだ。うまく説明できなくてごめん。ただ、信じてほしい。僕が君を、愛しているということを。理解できないかもしれないけれど、君はそれを信じるという選択もできるし、信じないという選択もできる。君は自由で、僕も自由だ。けれど、僕の中では、僕が君を愛しているということは、確かな事実なんだ。それが僕の世界だ」

それから、二人はしばらくの間、何も言わずに見つめあっていた。やがて、アリスは呆れたようにふっと笑った。すると、何かが崩壊するように、その笑いは広がっていき、最後には腹を抱えて笑うことになった。

「大丈夫?」
「大丈夫なわけ、ないでしょ。もう、わけわかんないよ。ねえ、ロイ、あなたは本当に……」
「……本当に?」

アリスは笑い過ぎて溢れた涙をぬぐいながら僕を見つめた。

「本当に、子供みたいなんだから」
「……ごめん」
「でも、それがあなたのいいところなのかも、しれないわね」
「わかんないよ、どうしたらいいのか」
「どうにもできないわよ、いまさら」

拗ねたように俯くロイを見て、アリスは軽やかに笑った。さっきまでの重苦しい空気は、どこかへ流れ去っていた。

「あなたの世界のことは、信じてあげる。けれど、私は私の世界を生きているからね。そのことを、あなたは理解しないといけない」
「うん」
「私は、この世界を楽しみたいの。あなたがどこか遠くで私を想って頑張っているからって、遠慮して粛々と過ごしたりしない。わかる?」
「うん」
「素敵な出会いがあったら、私はそのチャンスを逃すつもりはないし、楽しいことをみつけたら、全力で飛び込みたい。私は、あなたに何も約束しないから」
「それが、正しいと思う」
「うん、あなたならそう言うと思った。けれど、もっと自信を持ちなさいよ。信じてっていうのなら、もっと欲張りなさい。どこにもいかないで、君がいなきゃダメなんだって。そんなんじゃ、私はすぐにどこかへ飛んで行ってしまうわよ。私はね、そんなに安くないの。前払金もなしにキープしておけるような女じゃない」
「でも、君がこの世界を楽しむことを止める権利はないよ」
「そう、そんな権利は誰にもない。私は私の世界を生きている。けどね、スタンスの問題よ。あなたがたとえ、私を縛りつけるようなことを言ったとしても、私はこの世界を自由に楽しむ。けれど、あなたは私を求めているんだから、そう言わないといけないと思うの」

ロイが悲しそうな表情をするのを見て、アリスはなんだか楽しくなってきた。

「そんな顔しないの。あなたは、自分を信じろって言うくせに、私のことは全然信じようとしないのね」
「ごめんなさい」
「本当に、子供みたいで、夢見たいな人。けれど、これから全部、本当にしていくんでしょ?」
「うん。全部。本当にする」
「なら、前だけ向いて、自分にできることを全力でやりなさい。あなたにできることを。あなたにしかできないことを。その先に私がいるのかどうかは、そこへ行くまでわからない。けれど、そこまで行かないと、絶対私には会えないよ。わかった?」
「どれだけ遠くへ行っても、僕は君を想うよ」
「火星との通信誤差は四分二十七秒。あなたがあっちへ行けば、私たちはいつも四分二十七秒ずれた世界を生きるわけ」
「けれど、僕の想いは光速を越えて、いつだって君のそばで君を想っている」
「言うのは簡単。だから、証明してみせて。楽しみにしてる」
「わかった」

それ以上、もう何も言うべきことはなかった。あとは、行動し、生活し、世界を紡いでいく。言葉は、手段に過ぎない。愛というものが本当にあったとしても、それは言葉を越えたものだろうから、それだけで、全て伝えられるはずがなかった。それは、その人が生きていく中で、自然と滲み出すもので、その軌跡が描くものなのだろうから。

END

Re:Story

今日から新たにこのサイトを利用することにしました。

とりあえずは日記として使おうと思っています。

あと応募していない小説をアップする場所にもしようと思います。

 

いずれは旅ブログみたいなことをやりたいなと思っているのですが、

今はまだお金を貯める準備期間なのでカメラの練習などをしたら写真をアップしようと思っています。

けど今SDカードリーダーがないから撮った写真パソコンに送れないんだよな。

とりあえずそれ買わなきゃ。

今後の予定

4月にタイに行く予定なので、それまでに

タイについていろいろと調べなきゃって感じです。

なぜタイに行くかというと、一番仲の良い友達がタイへ転勤になってしまったからです。

 

それまでにカメラの練習をして、お金を貯めて、

旅行の計画を練ろうと考えています。

 

また、旅をしながら生きるために

ウェブライターでなんとか生計を立てようと

今、ほんと昨日あたりから行動し始めました。

 

どれぐらいの収入になるのか、自分がどれくらい書けるのか

まだわからないのでなんとも言えませんが、

とりあえずやってみてダメなら他の道を探します。

 

だから2019年は準備期間になるのかな。

今応募してる小説が賞をとってくれたらいいんだけどなあ。

まあ、あまり期待せず、コツコツ積み上げる一年にしよう。

ももクロが好きです。

ライブ行きたいなあ。

新しい景色が見られますように。