2019/4/10

平成ペイン8

平成ペイン8

8  バイト帰り、足羽川沿いの石段に座って、僕らは缶ビールを飲んでいた。もうすぐ夏休みが終わる。九月も後半になると、夜は風が少し冷たく感じる。月がやけに明るく、空はしんと黙り込んでいた。音もなく雲が流れ、川のせせらぎが心を引き寄せようとする。意識が川に溶け込んでいく。 「川にはさ」 「魚がいる」 「いるとも。じゃなくて...

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